階層なき学歴社会 7

男子の場合は、販売従事者と技能工・生産工程・単純作業従事者といった高等教育の成果が生かされているとは考えにくい職業に3割程も就いているのです。


これは、男子の高等教育進学者が社会の受入れ能力以上に増加している結果です。


男子労働者の現在の賃金をもとに計算した生涯賃金では、高卒者は大卒者の76・5%となっていますが、近年の新卒者の就職先をみると、大卒者のブルーカラー化はいっそう進み、生涯賃金の格差もさら繕小してくると思われます。


女子は、希望するような就職先がなければあえて就職しないという形で職業選択できますが、男子の場合はその自由が少ないので、このような職業的下降が起るのでしょう。


今後とも、男性にとって教育の投資効果は、就職率や生涯賃金ではかる限りは低下を続けることが予想され、男性と女性の差より、男性の内部でも学部・職業による差、能力による差の方が明確になっていくと思われます。

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